iOSアプリ開発を始めてから8年目にして初めてWWDCに当選し、ただいまサンノゼにやってきています。
初のアメリカ、初の海外一人旅と不安も色々ありますが、この一週間を充実したものにしていきたいと思います。それでは楽しいWWDCウィークを!👋
https://swift.org/contributing/#commit-access に記載があるように、SwiftのOSSプロジェクトでは、一定の基準を満たすことでコミット権を申請し、得ることができるようになっています。
遡って今年の1月に apple/swift-corelibs-foundation に集中的に取り組んだ結果、Swiftのコミット権を得ました(もう3ヶ月前じゃん!)。
とは言ってもC++でコンパイラーのコードが書けるわけではなく、標準ライブラリーやFoundationおよびそのOverlayなど、Swiftで書ける範囲での活動が主になりますが、Swiftの改善に少しでも貢献していきたいと思います。
おはようございます。id:ikesyoです。本日から3月4日までの3日間、東京・渋谷で開催されるtry! Swiftカンファレンスのトップバッターとして登壇します。
はてなからはid:cockscombも登壇し、二人体制で臨んでいます!
今朝になってついに緊張してきましたが、とにかく滅多にないこの機会を楽しみたいと思います。では会場でお会いしましょう! 😄
このブログでは昨年末の振り返りエントリー位でしか触れていませんでしたが、SwiftでJSONのデコードを簡単かつ型安全に行うことができるHimotokiというライブラリーを昨年の5月から開発しています。
github.com ikesyo.hatenablog.com
先々週にはなりますが、その最新バージョンの1.5.0をリリースしました。
Release 1.5.0 · ikesyo/Himotoki · GitHub
このバージョンには以下のような変更が含まれています。
build
関数をカリー化関数からクロージャーを返す関数に変更(Xcode 7.3/Swift 2.2からの警告に対応)build
関数を非推奨に変更(Swift 2からは特に使う必要がない)Extractor.valueOptional
/<|?
に対してDecodeError.MissingKeyPath
のエラーハンドリングが誤っていたのを修正(キーパスが存在していてデコードに失敗した場合でもエラーではなくnil
を返してしまっていた)すでに次のバージョンの開発も進めており、Decodable
に準拠しない型への値の変換(Value transformation)のAPIを実装する予定です。今後のHimotokiにもご期待ください!
昨年のエントリーに書いたように、Carthageのコミッターをしているid:ikesyoです。もう3日前になりますが、最新バージョンの 0.12: All Your Frameworks Are Belong To Usがリリースされました!🎉
今回のリリースで大きなトピックだと個人的に思う以下の3つを紹介します。
これまでCarthageでは、Dynamic frameworkのShared schemeを含む、ディレクトリ階層で最初に見つかった.xcodeproj
/.xcworkspace
のプロジェクト1つだけをビルドの対象としていました。https://github.com/ankurp/Dollar.swiftのような複数の.xcodeproj
によって複数のframeworkを提供するようなリポジトリとは相性が悪かったのですが、0.12ではDynamic frameworkのShared schemeを含んでさえいれば、全てのプロジェクトがビルド対象になるよう変更、改善されました。
archive
now accepts multiple framework names and will archive all the frameworks from the current repository if no names are givenarchive
コマンドはCarthage/Build
以下にあるframeworkをまとめたzipファイルを生成するコマンドです。生成したzipファイルをGitHub Releaseに添付することで、Carthageがビルド済みバイナリーとしてそのframeworkを利用することができるようになっています。
これまでこのコマンドはcarthage archive Himotoki
のように、アーカイブ対象のframework名を必ず1つだけ指定する必要がありました。それが0.12からはcarthage archive Cent Dollar
のように複数のframework名を指定することができるようになりました。
またcarthage archive
とパラメーターを指定しないと、現在のプロジェクトのframeworkを全てアーカイブする(依存先のframeworkは含まない)、という使い方もできるようになっています。この場合の対象はcarthage build --no-skip-current
としてビルドされるようになるものと同一です。1つ目の変更と合わせて使いやすくなったのではないかと思っています。😀
この変更は私が実装したものになります 💪
build
, checkout
, and update
now take an optional list of dependencies最後の1つです。今まではcarthage update
として全ての依存ライブラリーをアップデートすることしかできませんでしたが、これも0.12からarchive
コマンドと同様に、carthage update Alamofire ReactiveCocoa
のようにアップデート対象を指定することができるようになりました。
build
, checkout
コマンドもこの改善をしていて、carthage build Alamofire
のように特定のfraemworkのみを再ビルドすることもできます。これらはかなり以前から要望されていたものだったので、実装、リリースすることができてとても嬉しいですね。
この変更も私が実装しました 💪
すでに幾つかバグが報告されているため、近々0.12.1もリリースされると思います。Carthageユーザーの皆様におかれましてはバグ報告や要望など何かあれば、リポジトリのissueだけでなく、Twitterなどでも連絡いただければ確認しますのでお気軽に!
新年明けましておめでとうございます。年末のエントリーでaikoの年越しライブ直前と言っていたid:ikesyoです。結局ライブが終わったのは2時過ぎ、帰宅したのは4時過ぎでした。そんな私ですが、今年もよろしくお願いいたします。
2016年1月1日付けで株式会社はてなに入社しました。昨日1月4日が初出社でした。id:takuji31とは同期入社になりますね。
大学時代からはてなへの興味はありましたが、その時点ではエンジニアとしての技術力はなく、そこに挑戦することは現実的ではありませんでした。東京でSIer/システムコンサルに就職して、関西に戻ってきて、フリーランスとして4年半程過ごして、フリューさんでのお仕事の機会をいただいて、と紆余曲折の末にご縁があって入社となりました。久し振りに正社員に復帰です。大体関モバのせい。
アプリケーションエンジニアとして、引き続きiOSアプリの開発をメインに行なっていくことになります。仕事とOSS活動の両輪を上手く回してもいきたいところです。そして対外活動面でも、まず大きなところではtry! Swiftでの発表や参加者との交流、他の登壇者の発表内容を吸収してチーム・社内に持ち帰ってシェアしていくことを頑張ることになりそうです。
技術偏重にならずにユーザーにちゃんと価値を届けるぞ!!
恒例の。よろしくお願いいたします。m(__)m
初出社日にこの時間まで飲んでた
— Syo Ikeda / いけしょー (@ikesyo) 2016, 1月 4
初日から有志の方々による非公式歓迎会で飲んでいた。飲み過ぎないように気を付けるぞ!!